“社内御用聞き”への転換がオープンイノベーションを加速させた
中垣:現在は、どのような方針で新規事業開発にのぞんでいますか。
安井:当社は、2021年に新たなグループビジョン「At your side 2030」を策定しました。「At your side 2030」は、2030年に向けてお客様にどのような価値を提供していくのか考え、ブラザーの存在意義を再定義した「あり続けたい姿」を起点に、どのような方法で価値を提供するのか何を実現するのかを示しています。また、あり続けたい姿として掲げた「社会の発展と地球の未来に貢献」するため、当社ではマテリアリティ(重要社会課題)として「人々の価値創出の支援」「多様な人々が活躍できる社会の実現」「責任あるバリューチェーンの追求」「CO2排出削減」「資源循環」の5つを特定しました。