旧来のピラミッド型組織に「自律」の風を吹き込む
田中:社員が経営者にモノを言えるようになった、情報が全てオープンになった。これだけでも既に大きな変化が起こっていると感じますが、それ以前はどのようなカルチャーだったのでしょうか。
藤島:銀行業界というのはお金を扱う商売なので、いわゆるピラミッド構造の組織体系で、間違いがないよう階層ごとにチェックを繰り返し、順を追って意思決定していくという伝統があるのです。これは企業文化として決して間違っているわけではなく、金融業をやっていく上では素晴らしく機能する組織構造でした。