ソフトバンクと日建設計は、データを活用して自律的に進化し続けるスマートビル「Autonomous Building(オートノマス ビルディング)」の構築を支援する合弁会社「SynapSpark」を12月1日に設立する。
SynapSparkは、スマートビルの構築支援と、スマートビル向けのアプリケーションやデータ連携基盤(ビルOS)の企画・提供を目的に設立。ソフトバンクと日建設計の強みを組み合わせることで、これまで個別に最適化されていた各ビルの設備システムのデータを一元的に管理・連携する仕組みを、ビルの基本機能として組み込むことができるという。これにより、ビル全体で設備の稼働やエネルギーの利用などをリアルタイムかつ総合的に最適化することが可能になるほか、ビルの機能を拡張するために外部のアプリケーションと連携させることも可能だとしている。
事業内容は以下のとおり。
- ビル設備とビルOSを連携したスマートビルの構築に向けたコンサルティングおよび設計支援業務:ビル設備とビルOS、アプリケーション群の連携を行うためのコンサルティングと設計支援を実施。ビル設備の各データが連携し、全体最適となる機能を随時追加・更新できる仕組みを構築
- ビルOSとアプリケーションの企画および提供:ビルの利用者や不動産の所有者、管理者などのビルに関わるステークホルダー向けのソリューションとして、ビルOSとそのOS上で動作するアプリケーションを企画・提供。不動産の価値やユーザーの体験を向上させるためのビジネスを展開
SynapSparkは今後、AIやIoTなどを活用して、人と建築と都市に関連するデータを連携させて活用。また、様々なパートナーのアプリケーションやソリューションなどと連携させることで、ビルの機能を最適化して新たな価値を提供できる仕組みを構築し、日本におけるスマートビルの普及を推進していくという。