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新規事業の約8割が市場投入時に課題、最大の壁は営業・マーケとの連携

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 2026年4月10日、ファインディは新規事業開発および商品企画における課題と生成AI活用の実態に関する調査結果を公表した。本調査は、製造業、情報通信業、卸売・小売業、運輸業、消費財メーカーの従業員100名以上の企業に所属する新規事業担当者622名を対象に、2026年3月17日から3月23日にかけてインターネット調査として実施された。

 調査によると、79.9%の組織が新規事業や新商品の市場投入(Go-to-Market:GTM)段階で何らかの課題を抱えていることが分かった。課題の中でも最も多かったのは「営業・マーケ部門との連携・引き継ぎがうまくいかない」(34.6%)、次いで「PoCは完了したが事業化方針が定まらない」(33.1%)であった。このことから、最大の障壁は外部要因や市場環境よりも、社内組織間の連携の難しさにあることが浮き彫りとなっている。

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 業種別にみると、製造業では「PoCは完了したが事業化方針が定まらない」(37.2%)が最も多く、情報通信業では「スケールアップ(横展開・量産)の目処が立たない」(32.5%)が主な課題として挙がった。業種によってGTM段階で直面する課題の性質に違いがある一方で、社内連携の重要性は共通している。

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 また、事業化の意思決定プロセスにも多くの組織課題が存在する。新規事業の実施決定には「承認が2段以上必要」(62.4%)、「会議が2回以上必要」(63.4%)、「差し戻しが常態化」(61.2%)と6割超の組織が複数段階の承認プロセスと高い差し戻し率を経験。過去の意思決定や調査根拠が組織内で散逸してしまい、「必要な情報に最終的にたどり着けない」経験が88.1%と多く、こうした情報の断絶が業務のやり直しや遅延の一因となっている。

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 実務上でも、新規事業担当者の61.8%が週3時間以上を企画書・資料作成に費やし、社内事例や過去調査の探索も半数以上が週3時間以上を要している。これは業務の負担増の一因となっている。

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 一方で、AI導入に関しては、導入済みまたは試行中の企業が76.2%に上る。AI活用が進んでいるのは議事録作成、要約といった定型業務が中心であり、全社標準化まで進めている組織においても、AIの効果を十分に実感できているのは14.1%にとどまった。AIの業務効率化効果は一部で限定的にとどまり、特に事業化や営業連携、情報管理といった領域は、AIのみでは十分に改善できていない現状が確認された。

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 今回の調査から、新規事業の市場投入を阻む主な壁は、社内の組織間連携と煩雑な意思決定プロセス、情報管理体制にあることが明確になった。AI活用による効率化だけでなく、部門横断の協力体制や情報の一元管理など構造的な組織課題への取り組みが、今後の事業化推進には不可欠である。

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