2026年8月18日、IBMグループ企業のApptioは、AI投資とビジネス成果を一元管理・可視化する「IBM Apptio AI Value & ROI」のパブリック・プレビュー版をリリースしたと発表した。本機能はテクノロジー部門、財務部門、AIガバナンス担当者、事業責任者を対象に、AI施策ごとの投資とビジネス価値の連動を明確化することを目指している。
従来、AI施策への投資と得られるビジネス成果を適切に結び付けて定量評価することは困難であり、Gartnerの調査でも財務部門リーダーの84%がAI投資のROI(投資対効果)を測定できていない実態が明らかになっている。Apptioは、この課題への対策としてAI関連コストと事業成果を一元的に把握し、企業の意思決定を支援するフレームワークを開発した。
「IBM Apptio AI Value & ROI」は、AI施策ごとにサイクル・タイム、削減コスト、コンバージョン率、インシデント件数など、企業が設定した各種ビジネス評価指標に基づき進捗と成果を可視化し、ベースライン・目標・実績・成果を時系列で管理できる。これにより、AI施策が計画通りの価値を生み出しているかの継続的な評価や、必要な改善アクションの特定が可能となる。
また、柔軟な管理フレームワークを採用し、複数のAI施策や多様な評価指標・管理データへの対応を実現する。AIコスト管理機能の「IBM Apptio AI TCO & Usage」や「IBM Cloudability」と連携し、AIのトークン利用コストやテクノロジーコスト、人件費などのデータを統合管理できる点が特徴だ。これにより、AI関連の総コストとその成果を包括的に可視化し、最適化を支援する。
担当バイス・プレジデントのビル・ロビッグは、Apptioを利用することで無駄なコスト削減と投資の最適化が可能になり、実際に一部のユーザーではコスト削減によって新たなAI投資の原資確保につながった事例があると述べている。
同機能は現在、Apptio Costing StandardまたはApptio AI TCO & Usage利用企業向けにパブリック・プレビュー版として提供されており、一般提供開始は2026年第3四半期を予定している。今後、AI投資の事業成果や企業運営への貢献度を定量的に示すための活用が期待される。
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