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デザインを通じたリサーチから紐解く、人に求められる役割──ゆめみ本村氏が語る、生成AI時代のデザイン

登壇者:株式会社ゆめみ 執行役員/シニアサービスデザイナー 本村章氏

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デザインを通じたリサーチのプロセス

 生成AIがデザインにもたらす影響とはどのようなものだろうか。本題の前に、本村氏は「デザインを通じたリサーチ」のプロセスを解説した。ある価値を創出することを目的に制作物をつくる際には、ラフなアイデアが段階を踏んで具体的なアウトプットに具現化されていく。

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資料提供:株式会社ゆめみ 本村章氏/クリックすると拡大します

 このプロセスは一見、直線的に進んでいるように見えるが、その過程では代替案が生まれたり、試行したアイデアが行き詰まって立ち戻ったりと、試行錯誤が繰り返される。

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資料提供:株式会社ゆめみ 本村章氏/クリックすると拡大します

 このプロセスのなかで、作り手はどのようにして具体的なアウトプットにたどり着いているのだろうか。本村氏はその手法を、「正しいものを見つける」と「正しくつくる」の二つに大別でして説明する。

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資料提供:株式会社ゆめみ 本村章氏/クリックすると拡大します
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「数ある可能性やアイデアのなかから正しいものを見極めて選択する。そして、そうして見極めたアイデアを正しい手法で洗練させながら具現化していく。デザインでは、この二つの活動が組み合わされ、繰り返されることで、複線的だったプロセスが一つに集約されていき、具体的なアウトプットにたどり着きます」(本村氏)

 では、このプロセスのなかで、生成AIはどのような役割を果たすのか。本村氏は、前半部分である「ラフなアイデア」の周辺に大きな変化をもたらすと指摘する。

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資料提供:株式会社ゆめみ 本村章氏/クリックすると拡大します

 後半部分である、具体的なアウトプットに集約する過程では、現状の生成AIでは意図したアウトプットを正しく出力しづらい特性があるため、人の目による確認や精度を高める磨き込みの作業など、まだまだ専門的な職能の力が求められる。しかし、数多くのアイデアや可能性のなかからデザインの方向性を見極めていく前半の過程では、生成AIが作り手の能力を大幅にエンハンスする可能性があるのだという。

「ラフなアイデアの段階とは、多くの問いが存在している状態です。例えば『なぜ作るのか』『誰に届けるのか』『何を作るのか』といった、デザインの活動を進めるうえで見極めなければいけない問いがそれに当たります。ラフなアイデアを具現化するためには、これらの問いに対する仮説を積み重ねなければいけませんが、このとき武器になるのが生成AIです。生成AIは仮説を瞬時にラフなアイデアとして具体化してくれるため、デザインの活動の加速や効率化が期待できます」(本村氏)

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資料提供:株式会社ゆめみ 本村章氏/クリックすると拡大します

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生成AI時代におけるデザインの「主体」は誰か

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この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ゆめみ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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