2026年6月3日、リブ・コンサルティングは「コンサルティング業界カオスマップ2026」を公開した。本カオスマップは、コンサルティングビジネスを本業とし、正社員を中心に一定規模で事業を展開している81社を、主要支援領域をもとにマッピングしたものである。

近年のコンサルティング業界においては、大手ファームのグループ化、異業種との統合やM&A、再編が継続して進行し、個社による競争から企業グループによる総合力での競争へと変化している。特に総合領域のファームを中心に資本関係が強化され、業界全体が新たな局面を迎えている。
2026年時点における業界全体の社員数は151,702名となり、前年から約4%増加している。2025年版カオスマップ掲載企業と比較すると、141,563名から147,149名へと5,586名増加した。これはコンサルティング業界の継続的な成長を示すものといえる。

また、過去数年において顕著であった「戦略×デジタル」や「大規模総合」などカテゴリ単位での成長傾向は、2026年版ではやや希薄化している。今回の調査ではカテゴリ内の一部企業が成長をけん引しているため、カテゴリ全体の成長傾向としては捉えにくくなっている。
生成AI領域では、AI特化型の新興ファームの急成長は見られなくなった。その背景として、生成AIの知見や実装力が全コンサルティングファームの標準機能となり、AIによる差別化が困難になってきていることがある。こうした環境下で、既存の大手総合ファームが引き続き顧客基盤と人材を活かし、生成AI領域でもプレゼンスを発揮し続けている。
コンサルティング業界全体としては、「グループ総力戦」の時代が続いている。大手総合ファームを中心に、戦略、デジタル、M&A、業務改革などの専門領域を持つ子会社や関連会社をグループ化し、再編を強化する動きが活発化している。こうした動きによって、クライアントの幅広い経営課題に対してグループ一体となったワンストップでの価値提供が加速している。
また、広告代理店、総合商社、大手SIerといったBtoB企業グループによるコンサルティング会社への出資も継続しており、本体企業の事業とコンサルティング機能を融合し、戦略策定から実行、運用まで一体で提供する体制の強化が進んでいる。本カオスマップには、出資関係やファームの規模に関する情報も盛り込んでおり、業界全体像および各社の立ち位置把握の一助となる資料となっている。
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