ビービットは2026年7月1日、物理的な場やモノの体験設計を専門とする「フィジカルUXラボ」を設立したと発表した。同社が25年以上にわたり蓄積したデジタル×リアルの体験設計ノウハウをもとに、リアル体験事業を推進する企業の事業成功率向上と失敗リスクの最小化を目指す。

設立の背景として、近年AIやノーコードツールの普及により、デジタル領域のエクスペリエンス設計は容易かつ低コストになっている。しかし、AI生成による予定調和的な体験が増加するなか、人々は予測できない場面やリアルなコミュニケーションにより高い価値を見出す傾向が強まっている。企業は、「ユーザが本当に価値を感じる体験」を明確化し、優れたリアルのアセットを「使われる体験」へ昇華させることが、今後の事業成長に不可欠となっている。
「フィジカルUXラボ」は、イベントやモビリティ、IoTプロダクト、会員制施設等、リアル体験を中心とした体験設計を専門領域とする。主な活動内容は以下のとおりである。
・現実の空間や質感を伴ったプロトタイピングと検証:人間の行動や判断を実際に近い環境で観察し、事前に検証を行う
・事業失敗リスクの最小化:多額の投資が必要なリアル事業について、徹底的なシミュレーションを実施し失敗リスクを抑止
・一気通貫でのコンサルティング支援:分業制を取らず、戦略策定から現場での検証までを一人の専門家が担当し、コミュニケーションコストを抑え、一貫したプロジェクト推進を図る
・ナレッジ共有:ケーススタディや学習コンテンツの公開を通じ、体験設計の市場理解を促進
同社は2024年から分野特化型チームを組成しており、「フィジカルUXラボ」は5つ目の専門チームとなる。今回のラボ設立にあたっては、デジタルとリアルの境界が曖昧になりつつある事業環境において、人間観察に基づく深いインサイトの抽出と体験設計が、事業の成否を決定づける重要なポイントであると位置づけている。
UXインテリジェンス事業本部UXデザイン部部長の平山貴大氏は「私たちは、優れた技術や思いをUXの力でユーザに届け、事業が本質的に価値あるものとなることを目指している。リアル体験はデジタル以上に多額の投資が伴うため、失敗時の代償も大きい。事前シミュレーションを徹底し、事業の失敗可能性を極限まで抑えることが重要」とコメントしている。
「フィジカルUXラボ」の活動内容やレポートの無料ダウンロード等の詳細情報は、ビービットの公式サイトおよび専用フォームから入手できる。
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