事業共創カンパニーRelicは、2026年8月27日、大企業のヘルスケア領域における新規事業開発支援の一環として、ホワイトペーパー「大企業のヘルスケア新規事業の成功に向けた『戦略的非医療×出島』という新たな考え方」を公開した。

経済産業省は「新しい健康社会の実現に向けたアクションプラン2023」において、国内の公的保険外ヘルスケア・介護市場を2020年の24兆円から2050年には77兆円規模への拡大を目指す方針を示している。ヘルスケア領域は新規事業の創出が期待される一方で、薬機法や景品表示法などの法規制への対応や、既存事業を守るための社内ルールや承認プロセスが重なり、事業検証開始までに時間を要する傾向がある。
同ホワイトペーパーは、こうした課題に対し、規制対応やガバナンス維持と新規事業に求められるスピードの両立を目指すための考え方を整理。特に、初期段階で医療機器としての開発ではなく、「非医療」領域からサービスを市場投入することで、規制対応の負荷を下げつつ顧客価値や市場性を早期に検証し、事業性が確認できた段階で医療機器化を検討する「戦略的非医療」のアプローチを提案している。
また、本体組織から業務や意思決定を一定程度切り離した環境で新規事業の検証を進める「出島」の手法も紹介する。非医療領域からの段階的検証の判断軸、代表的な出島の実装方法、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)など行政相談の流れ、事業性確認後の出口戦略まで、Relicの知見や実践例とともに体系的にまとめている。
ホワイトペーパーは、社内ガバナンスを維持しながら、顧客価値や市場性を迅速に検証できる構造をつくり、新たな事業機会の創出につなげることを目的としている。さらに、付録として10の設問で自社プロジェクトの適合度を測定できる診断シートも提供されている。
Relicでは、出島共創スキーム「DUALii」を活用し、外部起点でスピーディな仮説検証や事業企画、プロダクト開発、マーケティング、営業、運用まで一貫して実行する支援体制を整備。非医療ヘルスケア領域においても、受容性や有効性検証を機動的に実施し、本体への影響を最小限に抑えつつ事業検証を進める環境を提供している。
このホワイトペーパーの公開により、大企業の経営企画部門など新規事業担当者が、ヘルスケア領域での事業検証を円滑に進めるための具体的な選択肢と実践指針を得られる機会となる。
【関連記事】
・Relic、新規事業「大玉化」指南のホワイトペーパーを公開 ― 既存発想脱却とCVCA活用
・Relic、ディープテック投資向け「技術デューデリジェンス支援」本格提供開始
・Relic、イノベーター人材の発掘・育成を支援する「IRM」機能をThrottleに新搭載



