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eiicon中村氏が語る、オープンイノベーションで陥りやすい「4つの罠」と「3つの実践ポイント」

Biz/Zine Day 2017 Spring 「オープンイノベーション」の現在と未来 レポートvol.2

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オープンイノベーションを実践する「3つのポイント」

 オープンイノベーションの必要性が高まりつつある中で、企業はどのように実践すればいいのか。中村氏は、eiiconを立ち上げる中で見えてきた「オープンイノベーションを実践するための3つのポイント」を挙げた。

オープンイノベーションを実践する「3つのポイント」

 まず、「ターゲットの明確化」について。「どのような企業と提携したいのか」を社内で言語化し、共有していないと、次のような問題が起きやすいという。

提携したい企業のイメージが明確になっていないと、やみくもに提携先企業を探して一件も提携につながらないことがあります。提携先を募集する際も「自社のリソースを活用してできること」や「協業を通じて達成したいこと」を明記することが大切です。

 次に大切なのが、「オープンイノベーションの成功基準を明確にすること」。成功基準をチームや提携先と共有できていないと、曖昧なまま結果につながったかどうかわからずに終わってしまうことがあるという。

eiiconではオープンイノベーションの基準を、『共創する双方の、企業の戦略・成長に直結した外部を活用した新事業・新市場創出であるかどうか』と置いています。何をもって成功なのかを定義することで、オープンイノベーションに取り組む目的を明確化します。

 最後に、「対外的に発信し続けるスキームの構築」も重要だ。オープンイノベーションを推進していることを社外に理解してもらうためには、継続的に発信し続けなければいけない。

求人に置き換えるとわかりやすいのですが、積極的に中途採用を行っているのに求人を出さない企業はありませんよね。同様に、オープンイノベーションに取り組んでいるのならば、積極的に対外発信を行うことが重要です。

次のページ
オープンイノベーションの初期に多い、“陥りやすい4つの罠”とは?

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