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ゆめみ工藤氏が語る、オープンイノベーションにおける「継続的プロトタイピング」の効用

Biz/Zine Day 2017 Spring 「オープンイノベーション」の現在と未来 レポートvol.1

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新規事業・サービスの構築に至るまでの不確実性を攻略する「継続的プロトタイピング」とは?

 ここまでの話をまとめると、新規事業開発をオープンイノベーションでやろうとする時のアプローチは、まず顧客の「真のニーズ」についての仮説を立て、自社のケーパビリティを客観的に捉え、自社で足りない部分をコラボレーションで補完するというステップを何度も実験してみて、取り組んでいく内容を明確にしていくということになる。

オープンイノベーションでの新規事業アプローチ

 このステップを経て実際の事業を開発していくプロセスもまた、やり直しや繰り返し、不確実な事象の連続だ。下図のような流れが滞りなく進むのが理想だが、実際には、技術的な課題の検証や、予算の検討、各ステークホルダーとの調整等、様々な要因で手戻りや足踏みが発生するからだ。

新規事業アプローチのフロー図

 そこで工藤氏が提唱するのが、「継続的プロトタイピング」という、自社で実践している独自の手法である。

継続的プロトタイピングが取り入れている5つのエッセンス

  1. 研究開発やハードウェア設計におけるプロトタイピング
  2. デザイン思考でのUX設計
  3. 事業開発におけるリーンスタートアップ
  4. ソフトウェア開発におけるアジャイル
  5. 成果物の過程を可視化し続けること

 この手法を使うことで得られることの1つ目は、「正しい方向に進めているか」という実感があること。自分が今どこにいるのか、どのようなゴールに向かっているのかが明確になるので、先の見えない沼にハマってモチベーションが著しく下がる、ということを防ぐことができるという。2つ目は、社内の協力・合意を得るための武器、ツールが得られること。そして3つ目に、オープンイノベーションにおいて不可欠な「まずは試して改善する」というカルチャーが根付くこと

 “不確実性を、試行錯誤によって攻略するプロセス手法”である「継続的プロトタイピング」が活用できる範囲は、ゆめみのようなソフトウェア開発にとどまらない。工藤氏いわく、新規サービスの検討や模索、構築という場面で特に有効な、「明日から使える」実践的な手法だという。

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論拠の見える化、初期からの動くプロトタイプ制作で品質の高い製品を開発

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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