時間という概念が生む「ストーリー」、ざらざらした「マテリアリティ」──人工生命研究の可能性
武井:
経営においても、ストーリーってとても大事だと思います。会社のリソースは、ヒト、モノ、カネ、最近はそれに加えて情報だと言われていますけれども、時間というのも会社にとってのリソースの一つだと僕は考えます。時間という概念がストーリーを生む。でも、ストーリーを描ける経営者と描けない経営者がいて。ストーリーを描けない経営者は模倣しかできないんですよ。だから、競争の世界に引っ張り込まれて、コモディティ化していってしまう。逆に時間軸をもってビジネスを考えている人たちというのは、ストーリーを持っているんですよね。