顧客はジョブ履行の成功をどのように評価しているのか?
「望ましい成果」とは、特定のジョブの履行に関する顧客のニーズを表すものです。言い換えれば、そのジョブが上手く履行できているかどうかを判断するために顧客が使う指標(メトリクス)です。プロダクト/サービスに関するニーズとは区別するために、望ましい成果と呼ばれることがあります。「洗濯に従事するための時間を最小化する」「シミや汚れが落ちる可能性を最大化する」といった構造化されたフォーマットによるステートメントで表現していきます。
障壁や制約とは、特定のジョブ履行における成果の実現を阻む要因、つまり顧客が抱えている課題を意味します。成果(ニーズ)には満たされていないものもある一方で、満たされているものもあります。ニーズと課題を同義語として定義されている場合もありますが、ここでは満たされていない成果(ニーズ)の実現を阻む要因のことを課題として定義していくことにします。これらの課題には、ジョブ履行に関するスピードを遅らせるもの、安定性を損なうもの、アウトプットに関する無駄に関するものがあります。