青木竜太がTEDと出会うことになった2つの「死」
青木竜太がTEDに出合うことになったのは、30歳のときに経験した2つの「死」がきっかけだった。ひとつは自身ががんと診断され、余命数カ月の可能性もあると医者に言われたこと。そしてもうひとつは、親しい友人が自殺をしてしまったことだった。
「ディスカバリーチャンネル」とコンピューターにのめり込んで育った青木は、20歳のときにバイト先のパソコン教室の仲間たちと起業、その後もいくつかの企業でソフトウェアプログラマーとして働きながら20代を過ごした。20代前半で結婚し、30歳になるころには2人の子どもがいたが、当時は家族と過ごす時間もほとんどとれないほど仕事漬けの毎日だったという。そんなときに2つの「死」を経験し、彼は自らの生き方を問い直すことになる。