CVCを成功させるための6つの要件(2) 独立性・キャピタルゲイン・長期的なシナジー・親会社の協力
株式会社Groove Ventures 戸祭 陽介氏
元YJキャピタル副社長/CFO。事業会社およびファンドのベンチャー投資業務に精通。
大和企業投資株式会社にて営業、審査、ファンド運営など一連のVC業務に従事後、株式会社あおぞら銀行にてベンチャーキャピタル事業立ち上げを支援。その後、ヤフーにて5年間M&A業務を経験後、CVCであるYJキャピタルを企画・設立。VC歴は20年以上、14社のIPO、3倍以上の投資回収実績を持つ。
主なIPO実績はファンコミュニケーションズ、アニコムホールディングス、ジーニー、フリークアウト、Gamewithなど。
戸祭:3つ目の要件ですが、「投資決定を含め、運営に独立性が保たれていること」でしょうか。本体の意思決定に委ねていたら3ヶ月はかかるところを、独立性があれば2週間で投資決定するぐらいのスピードで進めることができます。また、意思決定者に、既存事業の責任者が含まれると、破壊的イノベーション(既存事業を破壊してしまうような大きなイノベーション)的な投資が難しくなるので、担当者や責任者の選定には配慮が必要でしょう。