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『アフターデジタル』と『チャイナ・イノベーション』著者が語る、中国企業に学ぶ顧客起点のDXの本質とは

ゲスト:ビービット 藤井保文氏、野村総合研究所 李智慧氏【前編】

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アフターデジタル時代のマーケティングは「属性データ」から「行動データ」へ

藤井:そして、もう一つはマーケティングの変化で、「行動データをベースに考える」ことです。これまでのマーケティングは「属性ベース」だったため、「20代男性」という属性でターゲティングを行ない、確からしいペルソナを設定し、その人が求めるだろうサービスやプロダクトを開発してきました。

 けれども今や、個人の行動データを取得し、一人ひとりに最適なコンテンツを最適なタイミングで、最適なコミュニケーション形態で提供することが可能となりました。もちろん、行動データというのは、一年に一回、ユーザーからアンケートを採る、といった方法で取得するのではありません。頻度が低かったり、購買傾向しか分からないような製品販売型のビジネスモデルから、日常的に顧客に寄り添い、高頻度で長く、かつ様々な傾向を読み取れる体験提供型のビジネスモデルに転換していき、高頻度に顧客接点を取得しなければ、ビジネスに活用可能な行動データは取得できないのです。

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