投資を止めるな!シナジー実現のための適切な制度設計
ここまで事業会社目線から具体的なシナジーの事例を説明してきましたが、強いシナジーを実現するためにはCVC単独の力だけでは難しく、事業会社本体の営業・技術等のリソース活用が必要となります。
また投資先の協力を得るために、役員派遣や持株比率確保等による影響力の確保も重要となってきます。CVCを企画・設立する際には、目指すシナジーに応じて、事業会社本体でのサポート体制の整備(リソース活用権限や情報ルート整備等)や、CVCの投資方針(出資比率、役員派遣有無、IPO後の保有可否、投資先のガバナンス等)まで含めた、総合的な制度設計を考える必要があります。