成功する第二創業は、多様性のある小集団群のチーム戦
梅本:その30年の間に必死で欧米的な手法を導入したこと自体は、決して無駄ではなかったと思うんです。
「両利き」的な発想でいくと、過去の日本に戻ればいいという話では決してなくて、ガバナンスを効かせ、個人がちゃんと力を発揮して、良い意味で短期的な成果も上げていくという欧米流のやり方も必要です。ただ、それだけでは物語マトリクスの下の部分にとどまってしまうので、コミュニティ主導で長期的視点を持って探索をしていくという要素ももう一度取り戻さなければいけない。両方の要素を包摂することができれば、日本の企業のほうが諸外国の企業よりも良い形で進化できると信じています。