共感を生む魅力的な全社ビジョンの条件
全社的なビジョンは、短期的な目線ではなく、中長期の時間軸において、企業として将来目指したい姿、在りたい姿を示すものです。そして、ビジョンはその内容が正しいかどうかよりも、そのビジョンに対してステークホルダーが共感できるかどうか、実現に向けて一緒に奮闘したいと思えるかどうかの方が遥かに重要です。つまり、合理性や客観的な妥当性よりも、経営トップの強い意志(will)やリーダーシップ、哲学がモノを言う領域なのです。
経営資源の流動性が高まりつつあるこれからの時代においては、共感できるビジョンを発信する企業にあらゆる経営資源が集中する一方で、それができない企業からはどんどん流出していくことになります。まさに未来の企業の死活問題を左右する重要な事柄であると言えます。