イノベーター・ジャーニー・マップでInnovator Experienceを向上させる
社内外のイノベーター人材を発掘し、適した部署やプロジェクトへの配置・アサインを行った上で、個別の新規事業開発を推進していくことになります。CRMにおいて顧客体験(CX=Customer Experience)を向上することで満足度やロイヤルティを高め、売上や利益の最大化を目指すのと同様に、IRMにおいてはイノベーター人材の挑戦体験(IX=Innovator Experience)を向上することで良好な関係性を築き、その能力や成果の最大化を目指します。
そのためには、新規事業開発プロセスの全体像を理解した上で、これまでの連載でご紹介してきた頻出する壁や直面する事業課題や組織課題を乗り越えられるように企業として牽引・支援していく必要があります。イノベーター人材の一連の思考や感情の変化を可視化し、正しく理解・共感した上で支援の効果や網羅性を高めるために活用するのが「イノベーター・ジャーニー・マップ」です。CRMにおいてカスタマー・ジャーニー・マップがあるように、IRMにおいてはイノベーター・ジャーニー・マップを描くことが重要です。