ブラウザ上で共同編集できるデザインプラットフォーム「Figma(フィグマ)」を提供するFigmaは、アジアで初の拠点となる日本法人を設立し、カントリーマネージャーとして川延浩彰(かわのべひろあき)氏が就任したことを発表した。
これまでサンフランシスコとロンドンにオフィス拠点を設けてきたFigmaは、日本国内でも採用活動を強化していき、今後数ヶ月をめどに日本語版をリリースする予定だという。Figmaの製品が英語以外で公式に利用できるようになるのは、今回が初。
Figmaの日本進出への背景には、2019年末にFigma本社の製品並びに営業チームが日本へ市場調査に訪れたことや、直近1年間で(ユーザーの登録数ベースで)約2倍に拡大した活発なデザイナーコミュニティの存在があるという。
日本は、デザインとテクノロジーのグローバルリーダーとしてのポジションだけでなく、デザイン思考を持った楽天、Yahoo! JAPAN、リクルートのようなリーダー企業を含む多くの顧客が存在する重要な市場だと分析。アジア最初の拠点として日本にFigma Japanを設立するという決断の経緯を述べた。
Figmaは、Dylan Field氏とEvan Wallace氏によって2012年に設立。ブラウザ上で操作できるFigmaのソフトウェアは、世界中のどこにいても、どのパソコンからでも、チームメンバーとブレーンストーミングをしたり、デザインを設計・構築することができる。
デザインコラボレーションツール「Figma」と、最近リリースされたオンラインホワイトボードツール「FigJam」は、ツールの統合やワークフローの簡素化といったデザイン業務における課題を、よりオープンで効率的かつ、楽しく解決できるという。