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WHYからはじめるDXのビジネスデザイン──自走のためのマインドやスキル、組織文化のデザインとは?

Biz/Zine Day 2022 SummerレポートVol.3

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DXのビジネスデザインは「WHYからはじめよう」

 インキュデータでは常に「なぜ、行うのか(WHY)」、それを「どうやって(HOW)、何(WHAT)を提供していくのか」という順序で、プロジェクトをクライアントと一緒に作り上げていく。「なぜ」の部分を自分の言葉で語れるようになるまで、支援は開始しないという。

WHYからはじめるビジネスデザイン
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 WHYを重視する姿勢は、社内のさまざまな部門を巻き込んでいくときにも重要だ。今後これをやる、そのためにはこういった基盤が必要だとWHATやHOWのみで話すだけでは社内はなかなか賛同してくれない。「今、○○といった本質的な課題があるから□□をする必要がある」と、WHYを語ることが重要だ。これはプロジェクトレベルでも、企業全体のビジネス変革においても同様である。企業がなぜ、何のために存在するのかという企業のパーパスを考え、その上で組織が具体化したい「あるべき」状態をビジョンとして掲げていく。

ユーザの価値観が常に変化する時代でのビジョンの共創

 ここで意識すべきことが一つある。コロナ禍で、働き方も買い物の仕方も大きく変わったように、ユーザの価値観は常に変化しているということだ。企業が一方的に「これは良いプロダクトである」と価値を提供しても、ユーザ体験は部分的に、一時的にしか向上しないことが多くなっている。

ビジョンの共創
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 そこでユーザと共に目指すゴールやビジョンを定義し、それに向かって継続的に変化する必要がある。そしてユーザにどのような施策を打っていけばいいのか、皆が共通認識を持てる形で整理して、各プロジェクトに落とし込んでいくことが必要である。

 ビジョンという明確な指針を持つことで、世界観は誰から見てもクリアなものになる。いったんゴールやビジョンを定義したら、それは常に意識すべきだ。その意識が足りないと、事業部Aと事業部Bがそれぞれ良い顧客体験を作ったとしても、企業の目指す方向と合わない可能性もあり、ユーザ同士も全く違うようなものになりかねない。

 以降では、インキュデータが支援したケースから、いかにWHYからはじめるビジネスデザインを顧客と共創したのかを見ていこう。

次のページ
WHYからはじめるビジネスデザイン「サービスビジョンの策定」

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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