レイターステージへの資金提供を目的に設立した「THE FUND」
大櫃:私たちの最初の接点は、2018年に朝倉さんがシニフィアン時代にお会いしたときでした。あのときはいきなり大きな話になりましたね。
朝倉祐介氏(以下、敬称略):そうですね。ちょうどタイミングも良く、問題意識も揃っていたからですかね。ちょうどシードやアーリーステージを支えるVCが日本でも増えてきた頃でした。日本から成長産業が生まれるためには、次は、上場する前のタイミングで大規模な成長資金を調達できる環境を整えなければならない、それを実現するために何ができるか、と議論したのを覚えています。言い換えれば、レイターステージでリスクマネーを提供するプレイヤーがいなかったがために、“消去法的に上場が選ばれる”という状況でした。そこに選択肢を増やすことが目標でしたね。