IPO後を見据えて成長曲線を考える必要がある
大櫃:既存のスタートアップ関連本、特に現場での知見を集積した教本的なものは、IPOをゴールに据えることが多いです。しかし、IPO後も企業活動は続いていきます。本来であれば、スタートアップが日本を代表する企業になるまでのストーリーをまとめることができたらより有意義だと思います。
朝倉さんが序文を書かれた『Zero to IPO』(翔泳社)では、従業員が1,000人を超え、コントロールができなくなったというエピソードが紹介されますが、みずほ銀行には5万人を超える従業員が在籍しています。そう考えても、ある程度大きくなった企業にも、まだまだその成長の先があるわけです。それを見据えた上で経営、あるいは組織の作り方を考えるというのはワクワクするトピックですよね。