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組織戦略としてのデザイン

日立製作所のデザインセンタが辿り着いた組織構造──デザイナーと研究者がハブになる研究所文化とは?

ゲスト:株式会社日立製作所 研究開発グループ デザインセンタ 谷崎正明氏、丸山幸伸氏

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組織名称からデザインが消えた日、その意味は行動様式だと悟った

谷崎正明
株式会社日立製作所 研究開発グループ デザインセンタ センタ長 谷崎正明氏

岩嵜:デザイン人財の役割を再定義したことで、それまで「狭義のデザイン」を担ってきた人からはどのような反応がありましたか。一般的には抵抗感があるとも思うのですが。

丸山幸伸氏(以下、敬称略):日立製作所においては突然起こったことではなく、以前からその“抵抗感”と共存してきた経緯がありました。というのも、多角化が進んだ日立グループの事業は、家電、AV機器、車などの専業メーカーと異なり、自分でデザインをする環境を整えなければいけない製品分野も多くありました。私が入社した1990年代前半頃にはもう上流工程、すなわち商品企画の段階から関わることがデザイナーにとっての常でした。今で言う「人間中心設計」や「デザイン思考」などに取り組む人財がおかれている職場環境の走りと言えるかと思いますが、当時から当たり前にそういう働き方をしてきた経緯があります。

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鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

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