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企業の持続的成長を支える“体験管理”

従業員エンゲージメント向上に向けたEXの測定と改善──アクションプラン実行までの4つの阻害要因とは

第3回

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 前回は、カスタマーエクスペリエンス(CX=顧客体験)について解説しました。今回は、CXを推進する上でも欠かすことができない従業員エクスペリエンス (EX=従業員体験)について、その取り組み内容や意義などについて解説します。

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従業員エンゲージメントを高めるEXとは

 まず、 EXの意味を確認しましょう。EXとは、入社から退職に至るまで、会社・仕事に対する従業員の想いや行動を左右する様々な体験を指します。EXを向上させるプログラムでは、従業員が自身の体験をどのように認知・解釈して将来の行動につながるのか把握し、より良い体験を提供するための改善策を検討・実行していくことが狙いとなります。そして、日々の体験を積み上げた状態を端的に示す重要な経営指標の1つが「従業員エンゲージメント」です。つまり、従業員エンゲージメントが最終的な結果だとすると、EXはその結果に導く個々の要因(体験)と捉えると理解しやすいでしょう。

 人的資本経営への関心の高まりも追い風となり、エンゲージメントは人材戦略における重要テーマになりました。エンゲージメントは一言で表現できる概念ではなく、いくつかの要素で構成され、その内容も一律ではないために理解されにくい面があります。クアルトリクスでは従業員エンゲージメントの構成要素を、「自発的貢献意欲」「自社に対する誇りや推奨意向」「仕事を通しての達成感」と定義しています。自社や仕事に熱い想いを持った従業員が自発的に仕事に取り組んでいる姿を表現する概念といえます。

図:従業員エンゲージメントという概念の捉え方(クアルトリクス作成)
図:従業員エンゲージメントという概念の捉え方(クアルトリクス作成)
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 「エンゲージしている従業員」が大勢存在することは、企業の競争力の強さを生み出す原動力になります。そのために企業がなすべきことは、従業員に有意義な体験を提供し、各自が持っている能力を本気で発揮するように導くことです。そして、エンゲージした従業員が顧客に対して優れた商品・サービスを提供すれば、顧客ロイヤルティや口コミを引き上げて業績アップにも寄与します。

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この記事の著者

市川 幹人(イチカワ ミキト)

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