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埼玉大学宇田川准教授が語る、対話による組織変革「ナラティヴ・アプローチ」とは?

埼玉大学宇田川准教授が語る、対話による組織変革「ナラティヴ・アプローチ」とは?

イノベーティブで協働的な組織のあり方とその実践について研究を行う宇田川元一氏(埼玉大学 准教授)による、対話による組織変革「ナラティヴ・アプローチ」を中心に、コラム・インタビュー記事をまとめました。年末年始にお読みください!

■ナラティヴ・アプローチ×セルフマネジメント

  • 宇田川先生が語る、違和感を表に出して語れる関係を作る「アダプティブ・リーダー」が組織変革に必要な理由

     2018年11月、Biz/Zine編集部の主催にて「組織変革のための『ナラティヴ・アプローチ』ワークショップ」が開催された。埼玉大学大学院准教授 宇田川 元一氏が監修した内容を、Transform (トランスフォーム合同会社) 共同創業者 稲墻 聡一郎氏、at Will Work 理事 猪熊 真理子氏、宇田川氏の3名で講座化したものだ。当日は、この講師陣によりワークショップが進行した。その内容を前・後編にてレポートする。

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  • 問題に名前をつける「外在化」の威力を知る──「組織的対話」に存在する障壁の高さを解消するには?

     2018年11月、Biz/Zine編集部の主催にて「組織変革のための『ナラティヴ・アプローチ』ワークショップ」が開催された。埼玉大学大学院准教授 宇田川 元一氏が監修した内容を、Transform (トランスフォーム合同会社) 共同創業者 稲墻 聡一郎氏、at Will Work 理事 猪熊 真理子氏、宇田川氏の3名で講座化したものだ。当日は、この講師陣によりワークショップが進行した。ナラティヴ・アプローチの思想的背景やポイントについてのレクチャー内容をお伝えした前編に続き、本編では参加者のワ...

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  • 他者との関係性から自分が何者かを知る「セルフマネジメント」──適応課題に向き合う「ナラティヴ」とは

     「働き方改革」が叫ばれて久しい。多くの企業がなんらかの取り組みを行ってはいるが、満足度も低く、生産性も上がっていないと指摘されている。これは本来、働き方で多くの人が感じているのは質的な問題であるのに、残業時間や女性役員の登用比率といった、量的な問題にしてしまっているからだ。そう考える埼玉大学大学院准教授の宇田川元一氏とセルフマネジメントの支援プログラムを提供するトランスフォーム合同会社共同代表の稲墻 聡一郎氏、働き方を選択できる社会の実現を目指す一般社団法人at Will Work 理事の猪熊...

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  • 「自分の主体性」を疑い、新しい選択肢を見出す。ナラティブ・ストーリーから考える現状打破の秘訣とは

     埼玉大学大学院准教授の宇田川元一氏とセルフマネジメントの支援プログラムを提供するトランスフォーム合同会社共同代表の稲墻 聡一郎氏、働き方を選択できる社会の実現を目指す一般社団法人at Will Work 理事の猪熊真理子氏による鼎談。後編では、ブラック職場で発生しやすい「ドミナント・ストーリー」からの脱却、新しい選択肢としての「オルタナティヴ・ストーリー」の見つけ方、ナラティヴ・アプローチとセルフマネジメントでの新しい選択肢の見つけ方まで。(前編はこちらから)

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■埼玉大学准教授 宇田川元一氏 連載コラム

  • 「組織が変わる」とは“新しい物語”を紡ぐこと──「ナラティヴ・アプローチ」とは何か

     反脆弱的な組織を創っていく重要性を先日の講演で述べた。反脆弱的な組織とは、想定外のことに直面することを前提としながら、想定外のものを活かして進化していく組織のイメージである。しかし、反脆弱的な組織になるためには、何が必要であろうか。それは、新しい物語を生み出していこうとする「ナラティヴ(語り)」であると考える。なぜならば、想定外の出来事とは、それまで“当たり前とされてきた既存の物語”を相対化し、“新しい物語”を必要とする状況だからである。このコラムでは、ナラティヴ・アプローチの思想や考え方を考...

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  • “流行りの対話技法”では「対話」は生まれない──ナラティヴ・アプローチによる組織変革

     前回、私が研究において依拠している思想「ナラティヴ・アプローチ」を紹介した。その中で、自分の認識の外側にある“得体の知らないもの”に気づく「相対化」に触れた。ナラティヴとは、語りや物語のことで、相対化された既存の物語に“新しい物語”を紡ぐのがナラティヴ・アプローチだ。今回は、前回の記事に対して多くの方から頂いた反響の声の中から、特に私が気になった「対話」に関して考えてみたい。対話という概念の重要な側面をもう一度捉え直すことを通じて、対話とは何であり、何が求められるものなのか、そして、なぜ対話が...

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  • 残業時間が減っても経営が変わらないのはなぜか──組織の「技術的問題」と「適応課題」

     働き方の変革や企業のイノベーションは今日の日本企業の大きな課題である。だが、実際はどうだろうか。12月に開催されたBiz/Zine Dayの講演でも述べたが、私は一昨年、九州から東京に戻ってきて驚いたことがある。それは、おびただしい勉強会やワークショップが日々行われていること。そして、大手企業を中心に数多くの研修が行われていることである。無論、これらが悪いことではないが、一方で、日本の企業社会が大きな変革を求められているにも関わらず、現実の変化に乏しいのも事実である。我々は実は多くのことを学ん...

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  • なぜ新規事業の芽は“合理的”にミドルに摘まれるのか──「共進化ロックイン」の罠

     日本企業がイノベーティブな存在だと認識されなくなって久しい。イノベーションは、単にアイデアがあるだけではなく、それが社内淘汰環境を生き抜いて、資源配分を受け、事業化に成功ことによって初めて成し遂げられる。そうであるならば、新規事業が社内で育たなくなっていることに、その要因があると考えられる。それはなぜだろうか。この点について、あまり日本では紹介されていない経営戦略論研究者バーゲルマンが明らかにした、市場と戦略が共進化して新規事業が淘汰されてしまう「共進化ロックイン」に関する議論を紹介する。その...

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  • 組織が「問題解決のパラドクス」に陥らないために必要な、リーダーの“触媒”としての役割

     前回のコラムや関連する記事(武井さん対談前編・後編、渡邉さん鼎談前編・後編など)を読んだ方からは、「コラボレーティブで経験から学習する組織になるためには信頼関係がなければ変わりようがないのではないか」という意見を多数いただいた。確かに、新しいコラボレーティブで経験から学習する組織のあり方を実践している組織には、確固たる信頼関係があるように見える。だが、それは結果であって、原因ではない。大切なのは、結果として信頼関係が生み出されるようなプロセス、そのプロセスを生み出す日々の実践(プラクティス)を...

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  • 新しい組織は「階層構造」から「共同体」になり、リーダーは「ファシリテーター」となる

     組織論の領域でも、これまでにコラボレーションを促進し、経験からの学びを活かす組織のあり方は研究されてきた。これらの研究では、旧来の階層構造とは異なる「共同体(community)」として組織を捉え直す研究が展開されている。前回のコラムの流れを受け、第2回のコラムでは、「実践の共同体(community of practice)」と「協働する共同体(collaborative community)」という二つの共同体についての議論を紹介し、「コラボレーションの促進」と「経験からの学び」がどのよう...

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  • イノベーションを生む組織が「コラボレーションの促進」と「経験からの学び」を重視する理由

     日本の企業社会は、今大きく変わろうとしている。日本企業の低迷を打ち破るべくイノベーションの必要性が叫ばれる一方で、働き方改革への切実なる要請も高まっている。マネジメント理論では、ホラクラシーやリーン・スタートアップなどの新しい概念が登場し、一方で、システム思考や社会構成主義に代表される新しい考え方にも徐々に関心が高まっている。様々な概念や考え方が登場することは、使える道具が増えるという意味では良い。しかし、一方で、あまりのスピードで次々と現れる様々な考え方に対して、これらが一体何を論点とし、何...

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■ホスト:宇田川氏、武井氏によるゲストとの鼎談

  • 『ティール組織』とは何か──組織の問題は「個人ではなく構造」から発生し「型ではなく文脈」で考える

     本連載では、2007年の創業時から新しい経営方法を追求してきたダイヤモンドメディア株式会社の武井浩三代表取締役と、イノベーティブで協働的な組織のあり方とその実践について研究を行う宇田川元一氏(埼玉大学 准教授)が、これからの組織とそこに近づく方法について様々な方と語り合う。  今回は今年1月に邦訳が刊行されて話題を呼んでいる『ティール組織』の解説者で、早くからその可能性に注目してきた嘉村賢州氏、コーチングや対話型の組織開発により日本の組織を活性化するという課題に長く取り組み、『組織は変われる...

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  • ティールだった企業がオレンジに──「既存の仕組みの内側」から組織を変えるには

     今回は今年1月に邦訳が刊行されて話題を呼んでいる『ティール組織』の解説者で、早くからその可能性に注目してきた嘉村賢州氏、コーチングや対話型の組織開発により日本の組織を活性化するという課題に長く取り組み、『組織は変われるか』等の著作がある加藤雅則氏を迎えた。「ティールとは何か」について語り合った前回、前々回の対話に続き、全4回の後半として、日本の組織が変わっていくにはどうしたらよいかについて、前・後編で議論した内容をお伝えする。

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  • 有機的な組織が不確実性に有効という結論を、なぜ『ティール組織』は蒸し返すのか?

     今回は今年1月に邦訳が刊行されて話題を呼んでいる『ティール組織』の解説者で、早くからその可能性に注目してきた嘉村賢州氏、コーチングや対話型の組織開発により日本の組織を活性化するという課題に長く取り組み、『組織は変われるか』等の著作がある加藤雅則氏を迎え、日本におけるティール的な実践や、組織を変える方法について語り合った。本稿は、前回に続き、嘉村氏の解説を交えつつ4氏がそれぞれの立場からみたティール組織を語る対話の、後編をお届けする。

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  • 経営者を知り、道具箱を解体し再構築する「ミドルの役割」とは──ティールを語る前に

     今回は今年1月に邦訳が刊行されて話題を呼んでいる『ティール組織』の解説者で、早くからその可能性に注目してきた嘉村賢州氏、コーチングや対話型の組織開発により日本の組織を活性化するという課題に長く取り組み、『組織は変われるか』等の著作がある加藤雅則氏を迎えた。「ティール」をきっかけに日本の組織が変わっていくにはどうしたらよいかについて対談した後編。今回は全4回の記事の最終回となる記事をお届けする。

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  • 組織はカオスに始まりサイエンスとナラティブを往来する──経営における「美意識」とは

     本シリーズでは、2007年の創業時から新しい経営方法を追求してきたダイヤモンドメディア株式会社の武井浩三代表取締役と、イノベーティブで協働的な組織のあり方とその実践について研究を行う宇田川元一氏(埼玉大学 准教授)が、これからの組織とそこに近づく方法について様々な方と語り合う。今回は著書、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』が話題の山口周氏を迎え、経営や社会における美意識の意味から未来の組織のあり方まで、幅広い議論が展開された。全4回のシリー...

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  • 人工生命研究者が語る「近未来に最適化」するAI、「1万年単位で動くもの」を目指すALife

     本シリーズでは、2007年の創業時から新しい経営方法を追求してきたダイヤモンドメディア株式会社の武井浩三代表取締役と、イノベーティブで協働的な組織のあり方とその実践について研究を行う宇田川元一氏(埼玉大学 准教授)が、これからの組織とそこに近づく方法について様々な方と語り合う。今回は人工生命(ALife)の研究者集団オルタナティヴ・マシン(Alternative Machine Inc.)の創業者3名を迎え、生命を作るという研究を通して何が見えてくるのか、そこから組織や社会を見るとどのようなこ...

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