動きながら考える実務家と共に、経営学を発展させたい
──本連載では早稲田大学ビジネススクールの牧兼充先生に科学的思考法[1]について、神戸大学大学院の吉田満梨先生にエフェクチュエーション[2]についてお聞きしました。最初に決めたらおしまいではなく「小刻みに決めていく」という考え方は、牧先生や吉田先生のお話とも通ずるところだと感じます。事前に徹底的に分析して不確実性を減らすというよりは、まずは行動して、そこから得られるデータを見ながら変えていくというようなイメージですね。
加えて言うなら、偶然をどう取り込んでいくかという、セレンディピティ的な発想が入っていますよね。