パーパス経営への転換が会社成長のきっかけに
大角:ここまで事業の戦略や施策の特徴を中心に伺ってきましたが、会社の成長という観点で大きな転機となったことはありますか。
増田:パーパス経営への転換ですね。きっかけは、私が代表取締役社長に就任した直後に、コロナ禍が訪れたことでした。当社には元々、「人々の健康を通じて豊かな生活文化の向上に貢献する」という基本理念があったのですが、組織にも浸透しておらず、施策立案にも活かされているとは言い難い状況でした。コロナ禍でMRの活動が制限されて先が見通せない中、「この理念でいいのか」という疑念が生まれたのです。