ロボット大手3社が語る、自律型AIによる現場課題の解決
会見では、参加したロボット大手3社の代表から、現場の課題解決に向けた具体的なアプローチが語られた。ファナックの代表取締役社長 兼 CEOである山口賢治氏は、深刻化する人手不足や多品種少量生産への対応など、製造現場の自動化に対するニーズがこれまで以上に高まっていると指摘した。同社は、富士通が持つ大規模言語モデル「Takane」をはじめとする生成AI基盤やNVIDIAの技術と、自社が培ってきたロボット技術を組み合わせることで、現場で実際に使える柔軟なAIシステムの実現を目指している。山口氏は「ROS 2やPythonなどのオープンプラットフォーム対応技術を活用し、柔軟で誰にでも使えるAIシステムをタイムリーに現場へ投入する」と述べ、導入しやすい環境づくりを進める方針を示した。
安川電機の副会長執行役員である小川昌寛氏は、同社が2017年から提唱している「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」というメカトロニクスとデータ活用の融合をベースにしたソリューションコンセプトに触れた。AIやGPUの技術が進化する中、同社はNVIDIAのGPUを標準搭載した自律型AIロボット「MOTOMAN NEXT」を市場に投入している。小川氏は「ロボットが事前にプログラムされたことを繰り返す段階から、自ら知恵を持ち自律的に判断して行動する段階へパラダイムシフトが起きている」と強調し、この変革を具現化して社会に貢献するためには、パートナー企業との協調と同調が不可欠であると述べた。



