2026年8月18日、スパイスファクトリーは新規事業として統合業務・AI基盤「pickles(ピクルス)」の法人向け本格展開を発表した。「pickles」は、マーケティングから営業、案件進行、工数、請求、経営分析までの情報を一つのデータ基盤で取り扱い、組織で生まれる情報をAIと現場および経営層が共通で参照できる状態とすることを特徴としている。

開発の背景には、2026年版中小企業白書で指摘された労働供給制約社会を受けた省力化投資やAI活用の重要性、また、DX推進下でのAI導入が業務効率化にとどまり経営や事業変革には発展しにくいという課題意識がある。加えて、AI活用時にはツール導入だけでなく、企業固有のデータを適切なガバナンスと権限管理で利用できる体制が求められている。
スパイスファクトリー自身も、顧客対応から請求までの情報がCRMや表計算など複数システムに分散し、再入力や収支把握に手間がかかるという課題を抱えていた。これを解決する基盤として「pickles」を社内実務で運用し、フィードバックをもとに機能拡張・改善を重ねてきた。現在はこの知見を活かし、同様の課題を持つ法人向けに提供方法を整備し、本格展開に至った。
「pickles」は、顧客接点・マーケティング、営業・商談支援、案件進行・収支管理、AI・ナレッジ活用という4領域を中心に、28機能を備える。業務データとAIエージェント・ナレッジを統合し、組織活動全体をデータでつなぐことで、現場・経営層・AIが同時に知識を活用できる環境を提供する。
導入に際しては、標準機能を一律導入するのではなく、顧客の業務フローや管理方法に合わせて導入範囲を設計。管理単位や帳票、承認フロー、権限などを確認し、標準で利用する部分と個別改変する部分を決定する。費用は初期構築費、月額保守費、インフラ利用料、AI利用料を分けて個別見積りし、利用人数による加算は設けない。
法人向け専用デモと導入相談は、サービスサイトで受け付けている。相談時には現状の業務フローと使用ツール、転記や照合が残っている箇所の整理、導入範囲設定などを支援する。
今後は自社運用で得たフィードバックを元に28機能の改善と新機能の追加を続け、導入企業からの意見も反映しながらさらなる拡大を目指す。また、各領域に関して事例や機能詳細を順次公開する予定である。
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