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「日本で富士山に次いで高い山は?」に答える、分析指標の絞り込みとデータの見方

第4部:RESASを活用したデータ活用実況中継(第3回)

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「日本で富士山に次いで高い山は?」に答える

 あある程度知見があると、本来必要な思考プロセスをスキップして、いきなり具体的なピンポイントに絞ってデータを見てしまうことも陥りやすい落とし穴だ。燕市の場合、誰かに主要産業は?と聞けば、まず当たり前のように「金属製品製造業」という答えが返ってくる。だからといって、いきなり「金属製品製造業」といったレベルから絞り込むのではなく、大分類というデータを大きなレベルから具体的なレベルに順に絞り込むという基本プロセスも、このプロジェクトではきちんと踏むようにした。その理由は次だ。

 このように改めてデータを見ると、普段気にしていないこと、気づいていないことの情報が手に入ることが多い。例えば、燕市で2番目に付加価値が大きい、事業所数が多い産業は何かと言われると答えに窮する人が多い。本来はそれを分かった上で、地場産業をどの範囲で捉えるかを決める必要があるはずだ。例えば先のグラフでは2番目に事業所数が多いのが「卸売、小売業」である。ではこの“2番手”は地場産業として定義しなくてよいのだろうか?という思考が得られることは重要だ。

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柏木 吉基(カシワギ ヨシキ)

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