業界にいながら「自動車を中心とした社会」を疑う難しさ、未来のモビリティを考える余裕がない組織環境
横田:
「外」と付き合うようになって、何か内外での考え方の違いに気づかれたことはありましたか。
三好:
最も大きな違いは、自動車そのものへの認識ですね。私もご多分に漏れず、ビジネス的にもカルチャー的にもどっぷり浸かっていたんです。なので、誰もが自動車を好きだということに何の疑いもありませんでした。でも、外に出ると当然ながら自動車なんて「One of them」ですよね。免許を持っていない人も入れば、「電車の方がスマホしながら移動できる」という人もいる。その人たちとどう車の未来について語ればいいのか。そもそも社内では「車が好き」なのが前提で話していますからね。