カメラにもクルマにも共通する“攻めと守り”の知財――業界の常識の外にあるヒント
寺田:
こうしたイノベーティブな事業を立ち上げるために、知財戦略は重要な要素だと思われます。私の前職であるキヤノンでは、カメラ開発という伝統ある事業を「守るため」に知財を活用していました。さらに、その知財を活かして他社からライセンス料を得るというビジネスを展開していました。
一方、新規事業の知財には、他にも「使い方」があるのではないかと考え、ショーケースを作りたいと思っています。例えば、ベンチャー企業なら早い時点の知財取得で資産化の効用がありそうですし、大手企業の新規事業部ならビジネスプランの一手として社内コミュニケーションにも活用できるでしょう。御社ではどのように知財を認識し、活用しているのかお聞かせいただけますか。