複雑な事象を捉え共有する「2種類の可視化」の功罪──「見えない」からこと「見えている」理由
佐宗:
複雑な事象を捉えたり、お互いの考えを共有したりする際に、「可視化」という作業はとても有効ではないかと思っています。実際に佐山さんが複雑系を考える中で、この可視化という作業をどのように捉えていらっしゃいますか。
佐山:
可視化には、いいところと悪いところがあり、少なくとも2通りの使い方があると思います。まず一番重要なのが「自分のため」で、自分が直感を得る「センスメイキング」のための思考ツールとして使うことです。いろんな角度、切り口などでたくさん描いてみながら、「探索するための可視化」に使います。