日本企業で個人が自律的に動けなくなっている理由──高速PDCAが「デュアル・システム」を破壊する
嘉村:確かに、今名前が挙がったような組織が元気だった頃にそこにいた人たちは、本当に大事なものは上司に黙って作っていた、と言うんですよね。変なルールがなくて、自分のセンサーにかかったものをとことん追求できる組織だったと。ところが、制度ができあがっていくと誰かの承認がないとできなくなってしまう。
僕自身も、ティール化を実験している組織の代表という立場であるにも関わらず、みんなの合意がないと踏み出してはいけないような気がして、後押しとしての承認を求める態度が身についてしまっていることを実感しました。築き上げてきたオレンジ的なものを手放す、アンラーニングする必要があると感じています。