「ティール組織」を“他責の道具”にしてほしくない
宇田川:日本の大企業がどんどん硬直化している背景のひとつには、若い世代とシニアマネジメント層の間で共通言語がないということがあると思うんです。お互いが歩み寄ろうとしないのか、あるいは一方が他罰的な感じで「あいつら分かってない」と言っているのかわかりませんが、そういう状況は、加藤さんが接している企業でもありますか?
加藤:時代の変化に備えなければいけないと分かっているのにできない、というジレンマや鬱屈感は50代の部長クラスももっているし、30代の若手なんかは「言っても無駄」とか「うちの会社じゃできない」といったシラケ感がある……、そんな状況にあるのかな、と思います。