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宇田川先生初の著書『他者と働く』対談

新規事業にこそ必要な“異質な他者と働くこと” ──アクセンチュア市川氏と語るナラティヴの三軸と戦術

ゲスト:アクセンチュア株式会社 執行役員 セキュリティコンサルティング本部 統括本部長 市川博久氏【前編】

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多様性が求められる新規事業チームに必要な「2つの戦術」とは

宇田川:この本にも書きましたけれど、新規事業と言うと必ず「総論賛成、各論反対」の荒波に晒されます。すぐにP/L(損益計算書)に貢献できるわけもなく、人を集めるのがものすごく大変でしょう。その上、集まった多様なメンバーの、既存の文脈の中では発揮されてこなかった力をどうやって掘り起こしていくかとなると、かなり労力がかかることでしょうね。

市川:めちゃくちゃ大変ですよ! 僕はこれまでも新規事業の立ち上げをいくつかやらせてもらっているという立場ですが、実はセキュリティの専門家じゃないんです。だから「マーケットにおいて何がマズイと思っているか」「何がチャレンジだったのか」ということをメンバーに聞くしかありません。でも、外から採用されたばかりの人が、いきなり僕に心を開いてそんな話をしてくれませんよね。

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