コロナ禍を「20世紀型経営」からバージョンアップする好機とするには
大山:サービスデザインが企業の意思決定層のビジョンを見やすくするために寄与できるというのは、非常におもしろいと思いました。こういった支援の依頼は多いのでしょうか。
長谷川:ここ数年、コンセントも含めてデザインを担う企業には、ビジョン策定の依頼が多いと思います。デザイナーは、洞察を深めるためにストーリーの形で提示したり、ビジュアル化したりすることに長けているので支援できることも多いです。そして、最終的に僕たちは企業がビジョンを持ち、そのビジョンを社内で浸透させる支援を行います。経営者などに見えているビジョンを社内に浸透させること自体は非常に真っ当で、話題になっている『ティール組織』などでも語られている、DAO(自立分散型組織)型の経営には必要な、自律的に考えるための軸になることだと考えています。