会社と社員の変革を促す“約束”
永井:あらためてブランドステートメントを拝見すると、「食でつなぐ。人を満たす。」というパーパスを推し進めるために、会社としての行動変革、社員の行動変革が掲げられ、さらに社員との約束、社会との約束まで念入りに明文化されています。これにはどのような意図が込められているのでしょうか。
杉原:経営者としての視点からすれば、一番求めているのは社員の行動変革です。それがなければ、会社としての進化も見込めないわけで、言い換えれば「進化するにはどうすればいいんだろう?」という問いが私の起点です。事業面、人材面、環境面とあらゆる領域について言えることですが、カルチャーがどのように生まれるかというと、日々の行動がまずあり、それが共通化されて初めてカルチャーとして定着します。つまり、「こんなカルチャーを作りたい」と言ったところで、お題目だけではどうにもなりませんから、カルチャーに昇華する行動を喚起することが、今回の理念体系につながっています。