イノベータDNAモデルで重要な「関連づけ思考」
「関連づけ思考(Associational Thinking)」とは、一見関係無いように見えるまったく異質なアイデアやモノ、サービス、技術、学問分野を結びつけて、型破りなイノベーションに仕立て上げる思考法だ。本書でイーロン・マスクは「いろんな業界のアイデアを掛け合わせることがとても役に立つ」と語っている。テスラとスペースX、脈絡なく事業展開しているようにも見えるが、彼の頭の中では、様々は関連づけが行われて新たなイノベーションに繋がっているのかもしれない。
「○○版△△」と考えてみる
イメージし易く、誰かにアイデアを伝える時に役立つのが、本書にも登場する「○○版△△」だ。自分や自社がよく知っている状況を別の状況に当てはめて見るのだ。例えば、皆さんもご存知のウーバーやエアビーアンドビーのビジネスモデルは、役に立つ遊休資産を持つ人と、それらを利用したサービスの利用者を繋ぐものだ。このビジネスモデルを応用すれば、あなたの業界のビジネスモデルを変えるような「何々版ウーバー」を生み出せるかもしれない。しかも、ウーバーのビジネスモデルは一般にも認知されているので、聞き手にも理解され易い。アイデア発想と提案を一度に解決する一石二鳥の手段としてぜひ試してみて欲しい。