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「三位一体の経営」の実践者

ビザスク端羽CEOと語る、ビザスク&コールマン連合の成長戦略──日本企業の進化の触媒としての役割とは

ゲスト:株式会社ビザスク 代表取締役CEO 端羽英子氏

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“情報はタダ”という考え方への疑問

中神康議氏(以下、中神):まずはビザスクという企業についてお聞きかせください。

端羽英子氏(以下、端羽):2012年3月創業で、2020年3月に東証マザーズ(現グロース市場)へ上場しました。ビジネス領域特化のグローバルなナレッジプラットフォーム「ビザスク」を運営し新規事業開発・DX・組織開発などあらゆる企業の挑戦に必要となる知見をマッチングしています。「ナレッジプラットフォーム」とは、実名で登録した業界有識者であるアドバイザーの知見と、課題を持つクライアントをマッチングする場を指します。

ビザスクのビジネスモデル
図版出典:「ビザスク会社説明会資料」(2022年5月)より
クリックすると拡大します

中神:では、ナレッジプラットフォーム「ビザスク」の具体的なサービスに関してもお願いします。

端羽:クライアントである大企業やスタートアップに対して、コアサービス「ビザスクinterview」などを提供しています。ビザスクでは「スポットコンサル」と呼んでいますが、本当に必要な知見を持っているアドバイザーと情報を必要とする企業を、ビザスクが間に入ってマッチングし、1時間単位で提供するのがビザスクinterviewです。

中神:端羽さんがビザスク起業の構想に至ったのは、どのような経緯があるのですか。

端羽:ビザスクの原点となった初期のアイデアは、当時『SHARE』という本を読んでUberやAirbnbの存在を知り、「プラットフォームの時代に個人が売り手になる」という、ぼんやりとしたものでした。そのような段階で先輩起業家にアドバイスしてもらった際に、1時間にわたって貴重なダメ出しをいただきました。このアドバイスが本当にありがたくて、お金を払ってでも聞きたかった内容でした。ぼんやりとしていた「個人が売り手になる」という方向性から、「人から人へ知見を伝授するマッチングサービス」という方向に起業アイデアが明確になった瞬間でした。

中神:確かに「情報はタダ」という考え方は日本企業にはあるかもしれません。では、ナレッジプラットフォーム「ビザスク」の、現在の主な顧客層は?

端羽:「事業会社」と「機関投資家・コンサルティングファーム」などが主な顧客層です。グローバルでの同業の多くは、顧客層が事業会社ではなく、機関投資家やコンサルティングファームなどのプロフェッショナルファームが中心になっているので、その点は特徴かと思います。

ビザスクの顧客層
図版出典:「ビザスク会社説明会資料(事業計画及び成長可能性に関する事項) 」(2022年5月)より
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この記事の著者

栗原 茂(Biz/Zine編集部)(クリハラ シゲル)

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