モーセに学ぶ、適応型リーダーシップ──ケアにより「依存」ではなく「能力」を生み出す役割とは?
第6回ゲスト:ハーバード・ケネディスクール ロナルド・A・ハイフェッツ氏【後編】
モーセが直面した適応課題とその対応から学ぶ、リーダーシップ
ハイフェッツ:モーセが人々を約束の地まで物理的に連れていくということは、技術的問題でした。なぜなら、そこには古代の交易路があり、モーセは行き方を知っていたのです。途中で困難はありましたが、その都度、神に解決策を与えてもらいました。そして遂に約束の地にたどり着くという時に、モーセは偵察を送り、その地を見てくるように言いました。
戻ってきた偵察隊は、モーセに報告しました。「その地は実り多い地で、乳と蜜が流れています。しかしそこには都市と軍隊を持った人々がいて、兵士たちは巨人のように見えます。私たちは自分たちがイナゴのように見えるし、彼らの目にもそう映るでしょう」と。人々はそれを聞くと恐れ、「私たちをエジプトに連れて帰ってください。あの地で兵士たちと戦って死ぬよりも、安全に奴隷でいるほうが良い」と言いました。
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