社会課題を「楽しくやる、みんなでやる」
水口:最後に言い添えたいことがあります。私は今日話したようなことを、シリアスに考えすぎる必要はないと思っています。それよりも我々がもう1つ持っているキャラクター「Surprise & Delight(驚きをもって楽しく)」を大切にしており、個人的には非常に重要だと感じています。教科書的に「サステナビリティ」を考えるだけでは広がらないですし、共感は得られません。むしろ「このリユーザブルのストロー可愛くない?」「このマグカップ可愛くない?」「使おうよ!」というところから、こうしたものは広がっていきます。だからとにかく「楽しくやる」こと。そしてもう1つは「みんなでやる」ことです。
スターバックスにはCSRの専門部署はありません。ソーシャルインパクトにしてもサステナビリティにしてもフードロスにしても、基本的には全社で一緒にやる。なんのためにやるのかを共有し、みんなでやることによって、初めてそこに意味が生まれると思っています。できることならお客様や、地域の人たちも巻き込んでいき、そうすることで波紋はより大きくなります。