なぜ味の素は有報で課題を赤裸々に開示したのか──味の素の人事部長と語る、人的資本経営の実践とパーパス
ゲスト:味の素株式会社 執行理事 コーポレート本部 人事部長 森永浩康氏
縦割り組織のタコツボ化を脱却するために
田中:成長が頭打ちになってしまった時代を、森永さんも経験しているんですよね?
森永:はい。私は当時、味の素製薬(エーザイとの合弁である、現在のEAファーマ株式会社)という会社でマーケティングや経営企画を担っていましたが、タコツボ化していましたね。医療用医薬品と食品では全く異なる事業センスが必要ですが、当時の味の素の経営者は食品事業出身の方が多かった。横串機能も効いていなかったこともあり、食品とはまったく異なるリスクやチャンスを理解した、中長期視点の投資判断が難しいのではないかと感じていました。
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