社内の意識改革でソニー銀行らしさを取り戻す
髙木:
2013年に経営企画から営業に戻りました。しばらくして、営業部門の各担当者があまり顧客視点で議論をしていないことに気づきました。例えばですが「新しいコップを作って売ろう」となったとき、「ここにコップの金型があるから、これで作ればコストや手間もかからないからいいんじゃない」という話になる。顧客がどんなコップを欲しがっているのか、ありふれたコップの商品群の中でどんな差異化をするのかという議論は、コスト効率や手間といったものに置き換えられてしまっていました。「何か新しいものを作るのであれば、誰かに『それいいね!』と言ってほしいよね」「『いいね!』って言ってもらうためには何から始めればいいかみんなで考えよう」といった話を何かにつけて話し始めるようになりました。
津嶋:
改革を始めて、今はどのような状況ですか?