プラットフォーム間の競争と連携が始まった
このように期待が高まる中、技術開発も急ピッチで進んでいる。様々なサービスを実現するためのプラットフォーム部分と、プラットフォームの上で提供されるサービスの2つの側面があるが、まず、プラットフォームから見てみよう。
ビットコインを実現しているブロックチェーン(これをビットコイン・ブロックチェーンと呼ぶ)は、言うまでもなくビットコインを管理するためのものであるが、実はビットコイン以外の情報資産を管理する方法がある。ビットコイン以外の通貨を載せるための「Counter Party」というプラットフォームや、より汎用的な情報資産を管理するための「Open Asset Protocol」と呼ばれる方式などが開発されてきた。米国の証券取引所であるNASDAQが最近、未公開株の取引データをブロックチェーンで管理する取り組みを始めたが、上記のOpen Asset Protocolを活用したものだ[4]。すでに7年の運用を重ねているビットコイン・ブロックチェーンに「相乗り」してサービスを提供しようというわけだ。