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石川善樹氏が語る、「つながり」と「アイデア」をキーにしたビジネスネットワーキングの未来

TWDW スペシャルプログラム「Eight Fireside Chat Vol.3」レポート

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 勤労感謝の日を挟んだ前後7日間にわたって「新しい働き方」や「未来の会社」について語り、ワークショップを開くイベント「Tokyo Work Design Week(以下、TDWD)」が2016年も開催された。目玉のプログラムに掲げられていたのが『予防医学研究者・石川善樹、ビジネスネットワークの未来を語る』である。  聞き手は、名刺アプリ『Eight』が運営するメディア「Business Network Lab」編集長の丸山裕貴さんが務めた。2時間以上にわたって白熱した本セッションより、ビジネスネットワーキングについて語られたパートを中心にレポートする。

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「学者の視点」を持つ大切さ

 石川善樹氏は東京大学医学部の健康科学科を卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院を修了し、自治医科大学で博士(医学)取得。現在は予防医学研究者のかたわら、『友だちの数で寿命はきまる』『疲れない脳をつくる生活習慣』などの執筆、ビジネスパーソン向けの講演、企業アドバイザーを手がける一方で、テレビやラジオ、雑誌といったメディア出演も多い。

 予防医学、行動科学、計算創造学、マーケティング、データ解析などを専門分野とする石川氏が研究のテーマに掲げるのは「人がより良く生きるとは何か」である。研究者の仕事は「1日に100回くらい『○○とは何か』を考える」ことだと石川氏。

僕らのような学者は「方程式を作っている」わけです。(質量とエネルギーの等価性を表す)E=mc2というアインシュタインの式みたいに、本来は異なるものが同じであることの発見、つまり左辺と右辺が等しくなることは何かをずっと考えているんですね。

 彼が予防医学に足を踏み入れたのも、「問い」の重要性を知ったことがきっかけとなった。石川氏によれば「20世紀に人類の寿命は30年延びたといわれるが、その内訳は5年分が薬学であり、25年は予防医学や公衆衛生によるものであった」そうだ。つまり、薬学で病原を叩くよりも先に、不衛生な環境を是正したり上下水道を整備したりするほうが効果が高かったわけである。

 このように「根本原因に手を付けて命を救う」予防医学に魅せられた石川氏は、医療だけではない分野にも「問い」を持って接している。そのひとつの成果が、ビジネスネットワーキングにおける名刺交換の意味だった。

石川善樹石川善樹氏(予防医学研究者/Campus for H共同創業者/Habitech研究所長)

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