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ケンブリッジイノベーションセンターに学ぶ、イノベーションエコシステムのシンプルな法則

Big Data Analytics Tokyo セミナーレポート Vol.1

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 米国マサチューセッツ州にある世界最大のスタートアップ専用シェアオフィススペース、ケンブリッジイノベーションセンター(CIC)の創業者&CEOであるティム・ロウ氏が来日し、2月7日、Big Data Analytics Tokyoにて、基調講演として「イノベーションエコシステムの構築—東京はケンブリッジから何を学べるか」について語った。

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イノベーション資源である「アイデア」「資金」「才能」の一極化がカギ

 ケンブリッジイノベーションセンター(CIC)は、マサチューセッツ州工科大学(MIT)に隣接するケンダールスクエア地区に位置し、ラボ、オフィス、コワーキングスペースなど8つの施設に1000以上のスタートアップとその関連企業を擁するイノベーション創出の一大拠点だ。CICにオフィスを構えるスタートアップは、これまで25億ドルを超えるベンチャーキャピタル投資を調達、イグジット価格は20億ドル以上、雇用創出は4万人に達しているという(参考http://cic.us/)。携帯OSアンドロイドもここから生まれている。

 CIC創業者&CEOのティム・ロウ氏によると、変化のスピードが高速化している今、イノベーションを成功させるためには、イノベーションに必要な資源「アイデア」、「資金」、「才能」を物理的に近い位置に集め、この3つが情報を共有し協働する「ハブ=場」が欠かせない。

イノベーション資源である「アイデア」「資金」「才能」(登壇者より許諾を得て掲載)

 その根拠として、ロウ氏は「物理的な近さ」が協働を促す強力な要因であることが示された調査をいくつか紹介した。

・コラボレーションの頻度は、主に研究者同士の距離で決まる
コラボレーションの頻度は、オフィスの位置が、同じビルの同じ通路側で10.3%、同じ階で1.9%、別のフロアで0.3%、別の建物で0.4%だった。

コラボレーションの頻度は、主に研究者同士の距離で決まる(登壇者より許諾を得て掲載)

・研究の質は物理的な近さの影響を受ける
科学論文が引用される頻度は、共同執筆者のオフィスの位置が同じビル内で125、同じ町内で111、別の町で92だった。

研究の質は物理的な近さの影響を受ける(登壇者より許諾を得て掲載)

 これらは科学研究に関する調査だが、同じパターンはスタートアップにも当てはまるとロウ氏は考える。

イノベーター同士が、ふだんから同じ場所で働いていないといけない。たまたまミートアップで顔を合わせるのではダメなんです。

 スタートアップを集中させることで、ベンチャーキャピタル(VC)も引き寄せられる。たとえば、CICのライフサイエンス分野向けのシェア型研究施設ラボセントラル(LabCentral)は、スタートアップ各社が実験スペースや機材を共有してコストを抑えつつ研究できる環境を提供したところ、入居企業は民間投資も得やすくなった。

ラボセントラルは3000万ドルの投資で作り、この3年間で10億ドル近くの民間投資がここに入っている企業に入ってきた。こういう効果が見込めます。

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