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共創し学習する新しい組織論

組織が「問題解決のパラドクス」に陥らないために必要な、リーダーの“触媒”としての役割

共創し学習する新しい組織論:第5回(コラム第3回)

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U理論が示した“解釈の次元”の学びが「コラボレーティブな関係性」を加速する

『U理論』『U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』
C オットー シャーマー (著), C Otto Scharmer (著), 中土井 僚 (翻訳), 由佐 美加子 (翻訳) / 英治出版

 オットー・シャーマーの『U理論』が示したUプロセスのフレームワークでは、先に示した問題解決のパラドクスに陥っている状況のことを「ダウンローディング」と呼んでいる。ダウンローディングは、過去の問題解決の枠組みで、現在起きていることを理解してしまい、反応してしまうことである。ダウンローディングを続けている限りは、問題解決のパラドクスはますます悪化していく。このダウンローディングを止めるためには、まず既存の解釈のシステムから抜け出さなければならない。そのために、シャーマーはまずは立ち止まること、そして、「見ること(seeing)」の重要性を述べる。立ち止まる、とは、解釈のシステムを一度保留すること、そして、見る、とは、自分たちの準拠している解釈のシステムを対象化して眺めることである。

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この記事の著者

宇田川 元一(ウダガワ モトカズ)

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